せっかくなので その12


ファイアーエムブレム聖戦の系譜からダナン


聖戦の系譜に登場する公爵で、クラスはバロン。
聖戦士ネールの血を受け継ぐドズル家の当主としての地位に加えて、イザーク国王の地位にもある。
父であるランゴバルトに似て強欲な彼のイザーク統治は非常に苛烈なもので、民の反感は大きかった。
反乱軍の中心人物であるシャナン、オイフェの不在を知るとティルナノグ攻撃を命令。
それがセリスによる解放軍蜂起の直接のきっかけとなる。


6章、つまり自軍世代交代直後の大ボスであるが、力や守備力は比較的高めなので注意が必要。
とはいえ前半キャラの子供達が生まれ、ステータスや装備が調っていれば苦戦はしない。
レベルは高いが遠隔攻撃用の装備を持たないため、いわゆるボスチク戦法*1をとる場合は遠隔装備持ちを安心して育てられる。
何故か盗賊の剣を持ち、前半から引き継いでいない場合には倒すことで入手可能。
なお、聖斧スワンチカの継承者なのだが、戦闘に参加しながらゲーム中で神器を手にすることはないという、聖戦士直系子孫の中でも珍しい存在である。


ファイアーエムブレム聖戦の系譜からフィン


バーハラの悲劇後17年の時を挟み、7章からキュアンの遺児リーフに付き従って再参加を果たす。
長年リーフの両親がいない代わりに彼が父親となり、主君を教育していた。
終戦後はリーフと共にレンスターの復興に励む。


離脱前に高レベルになっていた場合には攻め寄せるフリージ軍を鉄の槍一本で返り討ちにできるが、一刻も早くマスターナイトになりたい主君リーフのためにも少しは手抜きをして欲しいところだ。
後半には自らの子供と共に戦う可能性もあるのだが、その場合彼が唯一装備できる武器である槍をどうやっても子供に引き継がせることはできない上に、何故か鉄の槍一本で再登場する羽目になるので注意。


…とまぁ、育てていたのなら彼は問題ないのだが、初期が初期なので放っておいたプレイヤーも多くはないと思う。
まさか、子世代ににもなって「その当時のまま」で再登場するとは…。
最低でもLv20までは育てておきたいが、万が一の時はリーフと一緒に落ち延びたほうが無難。
まぁ、リーフとナンナ(ジャンヌ)を男手一つで育てて落ち延びていたんだし、むしろ病気とかにならなかっただけでも良しとしておくのがエムブレマーだと思うの。



ファイアーエムブレム聖戦の系譜からイシュトー


聖戦の系譜7章でメルゲン城を守るマージファイター。
フリージ家の当主ブルームの長男だが、長子なのに聖痕が顕れなかったという珍しい事例によりトールハンマーを継承していない。
イシュタルと同様にロプト教団の子供狩りには反対しており、兄妹揃って「親に似ず優秀」との評判である。
部下のライザとは恋仲で、戦闘開始時・死亡時の台詞がライザを倒す前か後かで内容が変わる。


さて、後半の難関なのが部下ライザとこの軍将である。
サンダストーム+連続で1ターンキル、というのがよくあるパターン。
さらに親世代でティルテュの初期装備のトローンはイシュトーが持つ事になるので、☆をつけすぎると泣きを見ること請け合い…。
とよく言われるが、実際のところ敵には☆の影響がないことが検証で明らかになっている*2



ファイアーエムブレム聖戦の系譜からオーヴォ


聖戦の系譜8章に登場するフリージ軍のマージナイト。
ランスナイト、トルバドールから成る部隊を率いてレンスター奪還を狙う。


…と、何の変哲もない敵将Aなのだが、彼の特徴は顔グラにある。
彼の顔グラは専用のものであり、しかも一般の敵将にしてはかなりの美形なのである。
一応重要キャラであるシャガールの顔が使いまわされているというのに、この扱いは一体…。


ファイアーエムブレム聖戦の系譜からアリオーン


聖戦の系譜に登場する、トラキア王国の王子でトラバントの息子でアルテナの義兄。
天槍グングニルを継承する。
トラバントのような残忍な性格ではないが、トラバントトラキアへの想いを感じ取り、トラキア竜騎士団の誇りをかけて9章でセリス達に立ちふさがる。


見切りのスキルを持っているので弓の特効が無効な上に、基本的に重い槍でも、グングニルの武器ボーナスで速さが+10されているので、なかなかに強い。
しかも「祈りの腕輪」持ちなので、持久戦に持ち込むと更に厄介なことになる。
早期の決着でご退場を願いたい。
終章では5人のドラゴンナイトを従えて再び現れるが、アルテナの説得で同盟軍になる。
しかし、アルテナに付いて行くだけでなかなか自分から手を出してくれないため、微妙な存在に。
配下のドラゴンナイトがユリウスのメティオの餌食になるのはよくある事。
ついでに言うと、ラスボス倒した後に何故か部下と共にバーバラ城を制圧することがある。
同盟軍が制圧してしまったら、どうあがいてもセリスが制圧出来ない…つまりは「詰み」状態になるので、配置には念のため気をつけよう。


ファイアーエムブレム聖戦の系譜からトラバント


バーハラの悲劇にてキュアン達を討ち取った本人。
17年の歳月を得ても、なおトラキア国王としての地位を守っていた。
9章では領内に進撃してきたセリス軍を迎え撃つも直前にグングニルをアリオーンに託し、自害に近い形で戦死する。
祖国に対する感情は非常に強く、国民がセリス軍を侵略者として迎え撃たんとするように支持も高いが、聖戦9章の村を訪れた時の会話などからトラバントのやり方を不安に思っている国民も少なからずいるようである。
また、リーフにとってはキュアンの仇ではあるが、セリスは当初トラキアを敵対視していなかったようでトラキアとの戦争を渋っているなど、悪役と言うよりは第三勢力な色が強い。
砂漠でキュアンを奇襲したり、コープルを人質にとってハンニバルを戦わせたりと周到で冷酷なイメージがあるが、国に対する感情やアルテナを実子のように育てるなど敵以外には寛大と言える。


ユニットとしては基本能力の優秀さは勿論追撃・見切り・待ち伏せとスキルが豊富なため正面から戦うと被害が大きくなるので、魔法の間接攻撃が有効。
因みに5章(17年前)と比較すると下がっているステータスが存在する、やっぱ歳のせいなんだろうか?


ファイアーエムブレム聖戦の系譜からヒルダ


ブルームの妻でイシュトー、イシュタル兄妹の母親。
彼女自身はヴェルトマーの人間。
「鬼婆」という表現がぴったりくる人物であり、バーハラの戦いの後シレジアに逃亡したティルテュをフリージに連れ戻し、彼女が死ぬまで徹底的に虐め続けた。
ユリウスに気に入られようと嬉々として子供狩りを行い、泣き叫ぶ母親を平気で殺す外道。
10章で一度倒されるも撤退、終章のフリージでゲルプリッターを率い解放軍の行く手を阻む。


…親世代のシレジアあたりで彼女とよく似た剣士と対峙することからか、あの剣士の成れの果ての姿なのかなと思う人もいたようで。
よーく見ると角度とか違うので、見比べてみよう。
ヴェルトマーの人間なので神族はファラ傍系だが、終章ヒルダは何故かダイン直系になっている。
「アリオーンが変装してるのか!?」と邪推したファンも多いかなと。


ファイアーエムブレム聖戦の系譜からアルヴィス


バーバラの悲劇にてシグルドを打ち取り、念願のグランベル統一を成し遂げた皇帝。
が、実権をロプトウスに取り憑かれた息子ユリウスにほとんど掌握され、自身の理想の政治とはどんどんかけ離れていく。
子供狩りは反対していたようで、イシュタルなどに何度も子供を逃がすように手配はしていた。
自らの行いを償うためにパルマーク司祭を呼び出し、セリスにティルフィングを渡すよう指示し子供たちと共に逃す。
シグルドの息子である彼に討たれる事を望んだ。


ファイアーエムブレム聖戦の系譜からブリアン


聖戦の系譜子世代に登場するキャラクター、クラスはマスターナイト。
ヨハン、ヨハルヴァの兄でもある。
ドズル家当主でスワンチカの継承者で、終章にてグラオリッターを率いてセリス軍を迎え撃たんと出陣する。
父、祖父の仇を取って見せると意気込んではいるが、撃破時の「本当にこれでよかったのか」というセリフからロプトの支配する現在のグランベルに疑問を持っていた様子。


ユニットとしての基本能力は敵キャラでも五指に入り、スキルも追撃突撃と基本は抑えている。
また高い指揮能力を併せ持ち、配下も個人スキルで追撃を持っているなどステータスは恵まれているのだが、スワンチカの重さ20が自身の速さ26を台無しにしてしまっているため能力ほどの強さは感じない。
とは言え、必殺武器でなければ神器でもダメージが通りづらいため魔法で挑むのが確実。


ファイアーエムブレム聖戦の系譜からイシュタル


ブルームの娘だが、兄のイシュトーが長子なのに雷神トードの聖痕が顕れず彼女に顕れたという珍しい事例。
なのでトールハンマーを継承している。


母親に虐待されるティニー(リンダ)に優しく接したり、子供狩りに遭った子供たちを逃がしたりと心優しい性格であったが、ユリウスを愛しすぎてしまったため悲惨な末路となってしまう。
民のためと形上言えど、結局はユリウスを優先してしまったがための悲劇かな…。
なお8章と終章ではティニーとの戦闘会話がある。


敵ユニットとして見た場合、神器に加え待ち伏せと連続を持っておりかなりの脅威である。
トールハンマーの装備補正によってその命中率は178と、カリスマ×2+指揮官補正+地形効果+祈りorバルムンクorフォルセティでもない限り回避はほぼ不可能。
連続の発動率も5割と高く、HPをうっかり半分以下にしてしまうと怒りが発動して危険なことこの上ない。
終章では指揮官レベル☆5、更にメング、ブレグ、メイベルを同伴してくるためラストに相応しい手強さを誇る。
やっぱりというか、仲間になりそうでならなかったキャラクターとして名高い。


ファイアーエムブレム聖戦の系譜からユリウス


アルヴィスとディアドラの子供であり、ユリアの実兄で、セリスの異父弟にあたる。
ロプトウスにより闇の力に目覚め、父アルヴィスに変わり帝国の実権を握り、圧政を敷く。
性格は冷酷かつ残忍だが、イシュタルの守役のラインハルト*3に嫉妬したり、着飾らせたイシュタルの姿を思い描いてはしゃいだりと、幼さも残している。
また、ロプトウスに目覚めるまでは優しかったらしい。


能力値だけを見れば最強ではない*4ものの、ロプトウスの攻撃半減性能に加え、見切り、怒りなどの各種スキルを駆使してくるため、並みのユニットでは返り討ちとなる。
しかし、味方にはそれ以上の力を持つナーガがあるため、ナーガを持ったユリアをぶつけるとあっさり勝ててしまう。
ナーガを使わずに勝利することも可能であり、その際には死に際の台詞が変化する。


10章だとなぜか見切りがないのであっさり倒せたりできるが、ナーガ封印となると終章でどうやって倒すか…。
答えは「スリープの剣」にある。
実はこのゲーム、「魔法防御が30以上だと、武器の特殊効果が必ず発動される」という仕組み…というか盲点がある。
つまり、スリープの剣さえヒットすれば彼はしばらく反撃できなくなるので、ダメージが1以上通る事を利用して削り殺すのである。
拠点の回復効果以上にダメージを与えれば与えるほど、相手が不利になるのである!


…でも、これやったらドラマ性もへったくれもなくなるので、ストーリー楽しみたい方にはおすすめできない。


ファイアーエムブレム聖戦の系譜からレヴィン


バーバラの悲劇から逃げ切った一人。
元はシレジアの次期王候補だったが、とある理由によりシグルド軍に加勢していた。
セリス軍の軍師として若い世代を導いていく。
竜族について知っていたり、自分の子供達(特にセティとフィー)に対して冷たく当たったりと、前半とは打って変わった一面を持つ。
戦いが終わった後すでにレヴィン自身はバーハラの戦いで死亡しており竜族のフォルセティが、掟を破ってまでレヴィンの姿を取って力を貸したことが明らかになる*5
ラーナの言う通り、確かに彼は風の申し子であり、世界を暖かな方へ導く風だったのだろう。

*1:チクチクのボス版。生かして殺さずで(ry

*2:ただし信用するかどうかは自由

*3:トラキア776で登場。彼と彼女の実情が掘り下げられてる。

*4:アルヴィスやイシュタルに劣る部分がある

*5:詳しいことは周回プレイして、OPのおまけムービーを見てみよう