姉妹漫才コンビ

 「はいはいはーい! アークスの情報屋といえば、この私! パティちゃんでーす!!」

 「いつもアホな姉に連れ回されています、ティアです。」


 「アホとは失礼ね! 今日はとっておきの情報を持ってきたのよ!」

 「…初耳ですね、パティちゃん。」

 「なんと、なんと、なーんと! 私達の見分け方を伝授するよ!」

 「…すごくどうでもいいと思うのは私だけかな。」


 「私とティアって、ほら双子じゃない。 そこで簡単な見分け方を貴方に教えるよ!」

 「パティちゃん、もっと仕入れる情報があると思うよ。」


 「まぁ、パッと見分けがつかないのが私達の弱点であって…」

 「うるさいのがパティちゃんで、十分見分けついてると思うけど。」

 「そこでパティちゃんは一晩考え抜きました!」

 「その努力をもっと有意義な部分に使おうね、パティちゃん。」

 「私は世紀の大発見をしたのです!」

 「パティちゃん的には大発見なんだ。」

 「ナイスバディなのが私、ノットナイスなのがティア。」

 「…どうせ、私は貧相な体つきですよーだ。」

 「冗談、冗談! ティアごめんね、気にしないでね。」

 「フォロー入れているつもりなんだけど、全然フォローになってないよ?」

 「はい、私達の前髪に注目!」

 「貴方から見て左巻きなのが私ティア、右巻きなのがパティちゃん。」

 「…姉の答えを先に言うとは、この妹中々の者と見た!」

 「パティちゃんが単純…分かりやすい答えを言ってくれるからね。」

 「…何かさり気なく馬鹿にされたような気が…。」

 「分かりやすい答えは聞く方も助かるんだよ、パティちゃん。」

 「あと、髪の色が栗色なのが私、茶色なのがティアって見分け方があるわね。」

 「その見分け方はどうかなと思う。 というか、服装が違うとかでいいんじゃないかな?」


 「ああっ! まだ情報収集の最中だった! ここで水を売ってる場合じゃない!!」

 「…油を売っている、でしょ。」

 「さーて、次の情報が私を呼んでいる! 行くよ、ティア!」

 「あ、パティちゃん待って…。 毎度のことながら独りで忙しい姉ですいません、それでは。」


まぁ、こんな感じの姉妹です、はい。